ダイバージェンス(英語表記)divergence

翻訳|divergence

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダイバージェンス」の意味・わかりやすい解説

ダイバージェンス
divergence

ベクトル場 A=(AxAyAz) において,divA=∂Ax/∂x+∂Ay/∂y+∂Az/∂z で定義されるスカラー divAA のダイバージェンスまたは発散という。また微分演算子ナブラ ▽=(∂/∂x,∂/∂y,∂/∂z) と A とのスカラー積と考えて,divA=▽・A と表わすこともできる。静磁場におけるガウスの法則は,磁束密度B とすると,divB=0 となる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のダイバージェンスの言及

【発散】より

収束
[ベクトル場の発散]
 空間に一つのベクトル場vが与えられているとする。(x,y,z)を空間の点の直交座標とし,この座標系に関するvの成分を(u,v,w)とするとき,と書いて,これをベクトル場vの発散またはダイバージェンスという。divv=0は,物理的にはわき出しも吸込みもないことを表す。…

※「ダイバージェンス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android