ダイナミズム
〘名〙 (dynamism)
① 内に秘めた力強いエネルギー。
活力。力強さ。ディナミスム。
※裸の日本人(1958)〈
佐藤忠男〉III「まるで、指揮者などいなくとも仕事は進行してゆきそうな感じさえも受ける。そのめまぐるしいダイナミズム(力動感)」
③ 現代社会における
機械や
人間の力強い動きを、
絵画・
彫刻に表現しようとする美術上の
主義。
未来派や一部のキュービストによって主張され、作品として表現された。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「ダイナミズム」の意味・読み・例文・類語
ダイナミズム(dynamism)
1 そのものがもつ力強さ。迫力。「大画面と大音響のダイナミズム」
2 機械や人間などの力強い動きを表現しようとする芸術上の主義。未来派によって主張された。
3 ⇒力本説
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界大百科事典(旧版)内のダイナミズムの言及
【力】より
…一般に,自己,他者,他物に対して作用を及ぼす可能性の総称。作用者と被作用者とがともに個人もしくは社会であり,その作用が人間的価値をめぐる意志的な性格をもち,しかも制度を伴って発揮される場合は〈権力〉と呼ばれる。その不当性が強調されるとき〈暴力〉ともなる。〈能力〉〈学力〉〈戦力〉あるいは〈魔力〉や〈神通力(じんづうりき)〉なども力の一種であるが,最も抽象的に理論化されているのは,自然学の領域における力の概念であろう。…
【力動説】より
…機械論に対立する考え方。ダイナミズム(ディナミスム)ともいい,力本説とも訳される。事物の原理のうちに,質量と距離の関係としての運動には還元されえぬダイナミックな力の存在を認める哲学説を指す。…
※「ダイナミズム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」