ダイオウ(大黄)(読み)ダイオウ(英語表記)Rheum officinale

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダイオウ(大黄)」の意味・わかりやすい解説

ダイオウ(大黄)
ダイオウ
Rheum officinale

タデ科の大型多年草。中国の四川,青海,チベット地方原産。高さ 2mに達する。根茎黄色で太い。この根茎から長い柄のある大きな根生葉を生じ,葉は長さ数十 cmの卵状心臓形である。初夏,茎の頂部に壮大な円錐花序を出し,多数の緑黄色の小花をつける。肥大した根茎を昔から大黄と呼び緩下剤健胃剤などの薬用にした。近縁カラダイオウ R. undulatumは中国東北やモンゴルの原産で,古くから同様の目的で奈良県下に栽培されているが,薬効は劣る。

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