ダイエル(読み)だいえる(英語表記)Henry Dyer

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダイエル」の意味・わかりやすい解説

ダイエル
だいえる
Henry Dyer
(1848―1918)

イギリスの工学者、明治政府お雇い外国人教師。スコットランドのホスウェルに生まれる。グラスゴー大学に学んだのち、1873年(明治6)7月に来日。明治政府の工部省が開設した工学寮(のち工部大学校と改称、東京大学工学部の前身)の都検(教頭)として草創期の工学技術教育に尽力した。土木工学機械工学を講じ、殖産興業の技術的指導に加わり、多くの日本人技術者を養成した。1882年帰国し、イギリスの工業教育とその振興に力を注ぎ、グラスゴー大学名誉法学博士号を贈られた。在留日本人との親交も厚く、彼を記念してグラスゴー会が設けられた。

[藤原恵洋・村松貞次郎 2018年8月21日]

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367日誕生日大事典 「ダイエル」の解説

ダイエル

生年月日:1848年8月16日
イギリスの工学者
1918年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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