日本大百科全書(ニッポニカ) 「タルマン・デ・レオー」の意味・わかりやすい解説 タルマン・デ・レオーたるまんでれおーGédéon Tallemant des Réaux(1619―1690) フランスの回想録作者。ラ・ロシェルの富裕な銀行家の家に生まれ、ボルドー、パリで法律を学ぶ。1638年、後のレス枢機卿(すうききょう)に従ってローマに遊び、帰国後はランブイエ館ほか多くのサロンに出入りして当時の才子たちと交わり、『寸話集』Historiettesの資料を収集した。57年から59年にかけて執筆され、1834年ようやく刊行されたこの『寸話集』は、彼の直接の見聞による17世紀前半のフランス上流社会の生々しい風俗絵巻である。[渡邊明正] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例