タボラ(読み)たぼら(英語表記)Tabora

デジタル大辞泉 「タボラ」の意味・読み・例文・類語

タボラ(Tabora)

タンザニア中西部の都市タボラ州州都。19世紀前半よりアラブ人奴隷貿易拠点として栄えた。インド洋岸のダルエスサラーム内陸キゴマムワンザを結ぶ鉄道分岐点。タボーラ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「タボラ」の意味・わかりやすい解説

タボラ
たぼら
Tabora

東アフリカ、タンザニア中部の都市。タボラ州の州都。人口13万8800(2002推計)。ダルエス・サラームから通じる鉄道のムワンザおよびキゴマへの分岐点に位置する。かつては沿岸部からタンガニーカ湖に延びるアラブ商人の交易ルートの内陸における中心地であった。背後タバコ栽培地域がある。

[赤阪 賢]

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改訂新版 世界大百科事典 「タボラ」の意味・わかりやすい解説

タボラ
Tabora

東アフリカ,タンザニア中西部の内陸にある小都市。人口12万8000(2002)。同名州の州都である。インド洋岸のダル・エス・サラームの北西約750km,標高1190mの高原にあって,気候は爽涼(そうりよう)である。ダル・エス・サラームとタンガニーカ湖を結ぶ鉄道・道路上の要衝で,空港もあり,農牧業の生産物の集散地である。1820年ころアラブの奴隷商人によって建設され,内陸との交易の重要な拠点となった。リビングストン探検基地としても知られる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タボラ」の意味・わかりやすい解説

タボラ
Tabora

タンザニア中西部の都市。タボラ州の州都。キゴーマ東方約 350km,標高 1200mの高原に位置。 1820年アラブ人が奴隷・象牙貿易の基地として建設。ダルエスサラームから,ムワンザ,キゴーマにいたる鉄道の分岐点で,周辺で産するトウモロコシナンキンマメ,タバコ,米などの集散地。 58年探検家 J.スピークのビクトリア湖探査の基地となった。付近に探検家 H.スタンレーと D.リビングストンが住んでいた家が残る。国内空港がある。人口 21万 4641 (1985推計) 。

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百科事典マイペディア 「タボラ」の意味・わかりやすい解説

タボラ

タンザニア西部,ダル・エス・サラームから鉄道で約850kmにある都市。西部地方の商業,軍事の中心地で,鉄道工場がある。1820年ころアラブ人が創設。12万8000人(2001)。

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