タス(英語表記)TASS

デジタル大辞泉 「タス」の意味・読み・例文・類語

タス(TASS)

イタル‐タス

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改訂新版 世界大百科事典 「タス」の意味・わかりやすい解説

タス
TASS

ソ連の国営通信社。ソ連電報通信社Telegrafnoe agentstvo Sovetskogo Soyuzaの略称である。本社モスクワ。ロシア革命後の1918年,帝政ロシアベストニク通信社がロスタ通信社として生まれ変わり,25年タス通信社に改組された。以後,ソ連邦唯一の通信社として,第2次世界大戦後はとくに,いわゆる西側のAPロイターなどと対抗できる社会主義圏の代表的通信社として活動した。61年2月,主としてソ連国内の生活,文化を報道する機関として,ソ連ジャーナリスト連盟,ソ連作家同盟など4団体と,〈民間〉通信社ノーボスチ(現在はロシア通信に改称,略称RIA)が設立された。以後,タスとの間でいろいろな任務分担が行われるが,円滑にはいかなかった。ソ連崩壊後の92年,イタル・タスと改称。
通信社
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タス」の意味・わかりやすい解説

タス
towed array sonar system; TASS

水上艦および潜水艦に装備するパッシブソーナー。線状に配列した受波器群をケーブルでえい航し,潜水艦などの放射する雑音受信検出する。在来円筒形のパッシブソーナーより海水中での減衰の少ない,低周波音波帯域を受信対象とすることから,より遠距離にある目標を捜索することが可能である。 TASSは,戦闘艦艇に装備し,高速運用に適した TAC TASS (戦術用えい航式パッシブソーナー) と,補助艦艇に装備し,低速運用で広域監視専用に使用する SUR TASS (監視用えい航式パッシブソーナー) とに区分される。

タス
TASS; Telegrafnoe Agentstvo Sovetskovo Soyuza

モスクワに本社のある旧ソ連の国営通信社。代表的な国際通信社の1つ。その前身は 1918年設立の ROSTA (Rossijskoe Telegrafnoe Agentstvo)で,25年に TASSとなった。国内通信員 650人と 65ヵ国への海外特派員を擁し,約 4500の新聞に配信していた。民主化後,1991年それまでの閣僚会議直属の国営通信社から,ロシア連邦の独立した一国家機関となり,92年 ITAR-TASSと改称。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「タス」の意味・わかりやすい解説

タス
たす
ТАСС/TASS

ソ連の国営通信社。ソ連崩壊後の1992年、名称を変更して、ロシア国営通信社「イタル・タス」となった。

[編集部]

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