タクトゥス(読み)たくとぅす

世界大百科事典(旧版)内のタクトゥスの言及

【リズム】より

…アウグスティヌスはまた,〈数(ヌメルス)〉という概念のもとに独自のリズムの形而上学をうち立てた。その後,中世・ルネサンスを通じてまとまった書物は著されていないが,15世紀ころから拍の絶対時間を規定するタクトゥスという概念が登場し,17世紀に入ると詩脚の理論から離れた音楽固有のリズム論がみられるようになる。今日のリズム論が成立してくるのは18世紀末で,ソナタ形式の成立と結びつけて理論立てられた。…

※「タクトゥス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」