タウンゼンド放電(読み)タウンゼンドほうでん(英語表記)Townsend discharge

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タウンゼンド放電」の意味・わかりやすい解説

タウンゼンド放電
タウンゼンドほうでん
Townsend discharge

気体放電における持続放電の第一段階。微光放電暗光放電,または暗放電ともいう。気体放電について研究した J. S. E.タウンゼンドにちなんでこの名がある。電流密度は非常に小さく,発光も弱い。電子イオンによる空間電荷影響は小さく,電圧-電流特性は正特性に近い。電流の増加とともにグロー放電へ移行する。

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化学辞典 第2版 「タウンゼンド放電」の解説

タウンゼンド放電
タウンゼンドホウデン
Townsend discharge

微光放電,暗光放電ともいう.持続放電の第一段階で,不平等電場でのコロナ放電はこの形式である.電極間の電圧をあげてタウンゼンド放電が起こるときの電圧を破壊電圧(breakdown voltage)とよび,この電圧付近ではわずかの電圧変化でも電流は急変し,グロー放電に移行する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

法則の辞典 「タウンゼンド放電」の解説

タウンゼンド放電【Townsend discharge】

電子衝突によって起こる気体のイオン化で維持される放電.持続放電の第一段階である.

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