タイマ(大麻)(読み)タイマ

百科事典マイペディア 「タイマ(大麻)」の意味・わかりやすい解説

タイマ(大麻)【タイマ】

アサ科の一年草。中央アジア原産。高さは温帯では1〜3m,熱帯では6mに達する。茎は方形で直立,3〜9枚の小葉からなる掌状の複葉をつける。花は夏につく雌雄異株の風媒花で,雄花は総状,雌花は枝の先端に近い葉脈に穂状につく。種実は3mmほどのやや扁平な球形,灰褐色から黒色でかたい。春に播いて夏に茎を収穫。茎に水湿を与えて発酵させたのち剥皮(はくひ)して繊維をとる。繊維は織物蚊帳(かや),ロープ,漁網に用い,皮をはいだ茎は苧殻(おがら)と呼ばれ,おの際に迎え火・送り火をたいたり,供え物に添える箸とされる。種実は調味料のほか,その油をセッケン,ペイント等に用いる。またインドタイマの花房や葉からはマリファナmarihuanaなどの麻薬をとる。しばしばクワ科に所属させられるが,托葉が相互に合着しない,種子胚乳がある等の理由でアサ科としてまとめられ,クワ科からは区別される。→大麻中毒大麻取締法
→関連項目アサ(麻)幻覚薬植物繊維繊維作物麻薬

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タイマ(大麻)」の意味・わかりやすい解説

タイマ(大麻)
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