ゾーリンゲン(英語表記)Solingen

精選版 日本国語大辞典 「ゾーリンゲン」の意味・読み・例文・類語

ゾーリンゲン

(Solingen) ドイツ中西部、ルール地方工業都市ライン川の支流ブッパー川に沿う谷にあり、中世から刃物産地として知られ、ゾーリンゲンかみそりは特に著名。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「ゾーリンゲン」の意味・読み・例文・類語

ゾーリンゲン(Solingen)

ドイツ西部、ノルトライン‐ウェストファーレン州の工業都市。デュッセルドルフの南東約20キロメートル、ライン川の支流ウッパー川沿いに位置する。中世より刃物工業が盛ん。ゾリンゲン

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ゾーリンゲン」の意味・わかりやすい解説

ゾーリンゲン
Solingen

ドイツ,ノルトライン・ウェストファーレン州の工業都市。人口16万5583(1999)。都市権を獲得したのは15世紀のことだが,すでに13世紀より刀剣鍛冶の中心地として知られた。ブッパーWupper川の水力森林,隣接ジーガーラントの鉄鉱石に恵まれ,1600年ころには当市の刀剣鍛冶は全ヨーロッパ的名声を博するにいたった。16世紀にはナイフ,18世紀には食器,はさみの生産も開始され,今日ではひげ剃器,医療器具等も含めてあらゆる種類の刃物が生産され,その販路は全世界に及ぶ。また金属,機械電機,化学,製紙皮革,食品等の関連諸工業も成立したが,基軸産業である刃物工業には圧倒的に中小企業が多く,第2次大戦後はとりわけ日本製品に市場を蚕食された。1840年に設立された商工会議所は1977年にブッパータール会議所に統合された。ドイツ刃物博物館(1954設立)がある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゾーリンゲン」の意味・わかりやすい解説

ゾーリンゲン
Solingen

ドイツ西部,ノルトラインウェストファーレン州の工業都市。ジュッセルドルフ東南東約 20km,ライン川支流ウッパー川にのぞむ。付近一帯では中世から鉄を産し,刀剣が生産されていたが,その伝統を生かし,現在でも刃物 (ナイフ,かみそり,鋏など) が市の工業生産の中心で,世界的に知られる。機械器具,鋳造電気器具などの工業もある。第2次世界大戦で破壊されたが,広い通りと公園のある町として再建され,森と農場に囲まれる。人口 16万992(2010)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「ゾーリンゲン」の意味・わかりやすい解説

ゾーリンゲン

ドイツ,ノルトライン・ウェストファーレン州,ブッパー川右岸の工業都市。13世紀より刀剣生産の中心地として知られ,今日ではナイフ,医療器具,はさみなどあらゆる刃物類の製造で世界に知られる。ほかに機械,チョコレート製造などの工業も行われる。15万9700人(2011)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のゾーリンゲンの言及

【刀剣】より

…他方,90cmに達する両刃の長剣は貴族や指揮者の権威の象徴であった。ダマスクス剣の技術はヨーロッパに定着し,地理的に鉄の鉱床に恵まれたジーゲンやゾーリンゲンは,9世紀には名剣の産地として知られている。カール大帝は勅令をもって幾度か剣の輸出を禁じているが,魅力ある商品であったらしく,カロリングの工房の銘のある剣は広範囲に発見されている。…

※「ゾーリンゲン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android