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ソラニン
solanine
化学式 C45H73NO15 。ジャガイモやトマトなどの新芽に含まれる。普通α-,β-,γ-ソラニンの混合物であるが,α-ソラニンが主体である。ソラニジンという一種のソラヌムアルカロイドをアグリコンとする配糖体で,γ-ソラニンは糖部としてガラクトース,β-ソラニンはガラクトースとグルコース,α-ソラニンはそのうえにラムノースをもつ。アルコール溶液から針状晶として晶出する。 190℃で焼結,285℃で分解。水にはほとんど不溶であるが,ソラニンの塩酸塩は水によく溶ける。
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ソラニン
〘名〙 (solanin(e))⸨ゾラニン⸩ ナス科ナス属植物に含まれるアルカロイド配糖体の一つ。毒性があり、
ジャガ芋の新芽に多く含まれ、食べすぎると嘔吐・腹痛・
めまいなどの中毒症状をおこす。
※食道楽‐冬(1904)〈村井弦斎〉三一二「ジャガ芋の芽にはゾラニンと云ふ毒質を生じますから色の紅い芽の処は料理の時に切って捨てたり」
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デジタル大辞泉
「ソラニン」の意味・読み・例文・類語
ソラニン(solanin)
ナス科植物に含まれるアルカロイドの一種。ジャガイモの芽などに多く、食べすぎると嘔吐・めまいなどの中毒症状を起こす。
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ソラニン
C45H73NO15 (mw868.07).

ジャガイモの発芽部分に含まれる有毒な配糖体.
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世界大百科事典内のソラニンの言及
【ジャガイモ】より
…収穫後,損傷いも,病虫害いもを選別除去してから,ただちに日陰の涼しい所に広げて乾燥させる。 なお,いもを日光にあてると緑色になり,ソラニンsolanineというアルカロイド配糖体が形成される。これは苦みがあり多量に食べると中毒を起こす。…
【有毒植物】より
…カラシナなどアブラナ科の植物は体内でゴイトリンを形成し,甲状腺でのヨウ素の取込みを阻害して甲状腺腫多発の原因となる。こうした例や発芽によってソラニンを形成して有毒化するジャガイモの例を含めると,有毒植物の種類と範囲は複雑かつ広範となるが,社会の形態や食性の変化によって有毒植物の認識は変化する。
[皮膚炎をおこす有毒植物]
接触によって皮膚炎をおこす植物も多い。…
※「ソラニン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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