センニンソウ(仙人草)(読み)センニンソウ(英語表記)Clematis terniflora(C. paniculata); sweet autumn clematis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「センニンソウ(仙人草)」の意味・わかりやすい解説

センニンソウ(仙人草)
センニンソウ
Clematis terniflora(C. paniculata); sweet autumn clematis

キンポウゲ科多年草。各地の山野路傍に生える。茎は長く伸び,まばらに分枝し,表面に多数の縦溝がある。葉は対生し羽状複葉で,3~9枚の小葉をもち,葉柄は曲りくねって他物にからみつく。8~9月頃,葉腋に集散状の円錐花序を出し,多数の白色花をつける。花は直径 1.5~2cm,4枚の萼片は白色花弁状で十文字状に開く。花弁を欠き中央に多数のおしべと,めしべがある。痩果は多数生じ平らな卵形で長さ7~8mm,花柱は 3cmほどに伸び白く羽毛状となる。有毒植物で,その汁が皮膚につくとかぶれるといわれる。同属のものにボタンヅル (牡丹蔓)ハンショウヅル (半鐘蔓)クサボタンなどのほか,観賞用に栽培されるテッセンカザグルマがある。

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