セントルシア

百科事典マイペディア 「セントルシア」の意味・わかりやすい解説

セントルシア

◎正式名称−セントルシアSaint Lucia。◎面積−617km2。◎人口−17万人(2010)。◎首都−カストリーズCastries(2万2000人,2010)。◎住民−黒人系97%,白人3%。◎宗教−カトリック約80%。◎言語−英語(公用語),パトア語。◎通貨−東カリブ・ドルEastern Caribbean Dollar。◎元首−英女王エリザベス2世,総督ルイジPearlette Louisy(1997年9月就任)が代行。◎首相−アンソニーKenny Anthony(2011年12月発足)。◎憲法−1979年2月発効。◎国会−二院制。上院(定員11,総督が任命,任期5年),下院(定員17,任期5年)。最近の選挙は2011年11月。◎GDP−10億ドル(2008)。◎1人当りGNP−5110ドル(2006)。◎農林・漁業就業者比率−9%(1992)。◎平均寿命−男72.2歳,女77.5歳(2013)。◎乳児死亡率−14‰(2010)。◎識字率−90.1%(2003)。    *    *中米,西インド諸島中のウィンドワード諸島にある島国。火山があり,全体に山がち。バナナ,サトウキビ,柑橘(かんきつ)類の栽培が行われる。固有のバードウォッチングやハーブ庭園の整備など,近年はエコツーリズムへの取組みを強化している。 1502年コロンブスが到達。1650年にフランス人が入植したが,島の領有をめぐって英国と激しく争ったすえ,1814年のパリ条約で英領となった。1967年自治権を獲得し,1979年2月独立イギリス連邦の40番目の加盟国となった。2007年9月コンプトン首相が死去し,キング首相代行が新首相に就任した。2011年11月の選挙では野党SLPが11議席を獲得し,政権を奪還。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セントルシア」の意味・わかりやすい解説

セントルシア
Saint Lucia

正式名称 セントルシア。
面積 617km2
人口 18万2500(2021推計)。
首都 カストリーズ

西インド諸島東部,小アンティル諸島南東部,ウィンドワード諸島中部にある島国。火山島で,南西部の旧火口に硫黄温泉が湧出。森林に覆われた山地が南北に延び,最高点 959m。多くの河川が山地を流下し,肥沃な河谷を形成。熱帯気候に属し,1~4月が乾季。年降水量は沿岸部で 1300mm,内陸部で 3000mm。1605年と 1638年にイギリス人が植民を試みたが失敗,1650年フランス人が入植。その後数回にわたりイギリスとフランスが領有権をめぐって紛争,1814年最終的にイギリス領となった。1967年西インド諸島連合州に加盟し,その一州として完全な内政自治権を獲得したのち,1979年2月22日独立し,イギリス連邦の構成国となった。住民の大部分は奴隷として連れてこられたアフリカ系黒人。公用語は英語。主産業は農業で,バナナを中心にココヤシ,カカオなどの栽培が盛ん。ラム酒,ココヤシ製品(コプラ,食用油,石鹸),たばこ,果実缶詰などの製造工業もあり,観光業も重要。

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デジタル大辞泉 「セントルシア」の意味・読み・例文・類語

セント‐ルシア(Saint Lucia)

西インド諸島東部、小アンティル諸島中部にある国。セントルシア島を占める。首都カストリーズ。1979年に英連邦の一国として独立。主産物はバナナ。観光業も盛ん。人口16万(2010)。

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精選版 日本国語大辞典 「セントルシア」の意味・読み・例文・類語

セント‐ルシア

(Saint Lucia) 西インド諸島東部、ウィンドワード諸島にある国。一九七九年独立。イギリス連邦加盟の立憲君主国。バナナ、ココナッツを産する。首都カストリーズ。

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世界大百科事典 第2版 「セントルシア」の意味・わかりやすい解説

セントルシア【Saint Lucia】

正式名称=セントルシアSaint Lucia面積=617km2人口(1996)=14万4000人首都=カストリーズCastries(日本との時差=-13時間)主要言語=英語,パトア語通貨=東カリブ・ドルEast Caribbean Dollarカリブ海東方,小アンティル諸島南部のウィンドワード諸島にある単独の島国。火山島で,地形は山がちであるが,肥沃な土地に恵まれ,最高峰のモーンギミ山(950m)を中心とする放射状の河川沿いに耕地が開けている。

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