セルビア=トルコ戦争(読み)セルビア=トルコせんそう(英語表記)Serbo-Turkish War

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セルビア=トルコ戦争」の意味・わかりやすい解説

セルビア=トルコ戦争
セルビア=トルコせんそう
Serbo-Turkish War

1875年7月,ヘルツェゴビナボスニアのキリスト教住民がオスマン帝国迫害に対して反乱したことから,翌年6月 30日,セルビアモンテネグロ世論に押されてオスマン帝国に宣戦した戦争。期待されたロシア参戦が得られなかったため,セルビア軍は,9月1日アレクシナツ,10月 29日ジュニスで帝国軍と会戦して敗れ,77年3月1日講和が成立。しかしこの戦争が原因となって同年4月露土戦争が起り,セルビアはロシア側に立って参戦。 78年にロシアの勝利に終ると,ロシアはセルビアに相談なくサンステファノ条約締結。セルビアは独立と若干の領土拡張を認められたが,以後親ロシアから親オーストリアに外交方針を転換した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android