日本大百科全書(ニッポニカ) 「セラドン石」の意味・わかりやすい解説 セラドン石せらどんせきceladonite 雲母(うんも)の一種。化学成分の違いによって5種類に細分される。普通、土状、まれに微細な鱗片(りんぺん)状結晶をなす。変質した火山岩、とくに安山岩や玄武岩の空隙(くうげき)に、玉髄、モンモリロン石、沸石類、ぶどう石などに伴って普遍的に産する。同じく雲母の仲間で色のよく似た海緑石とは産状で区別できる。セラドンとはフランス語で海緑を意味するので、本来ならセラドン石が海緑石と訳されるべきものであった。[松原 聰][参照項目] | 安山岩 | 雲母 | 海緑石 | 火山岩 | 玉髄 | 玄武岩 | 沸石 | ぶどう石 | モンモリロン石[補完資料] | セラドン石(データノート) 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例