日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
セミョーノフ(Grigoriy Mihaylovich Semyonov)
せみょーのふ
Григорий Михайлович Семёнов/Grigoriy Mihaylovich Semyonov
(1890―1946)
ロシアのコサック将校。反革命軍指導者。ブリヤーチア出身。第一次世界大戦に参加し、1917年の二月革命後、義勇軍編成のためザバイカル州に派遣され、同年の十月革命後は日本軍の援助のもとで反ソビエト・コサック軍を指揮した。18年夏、ザバイカル州で軍事政権を樹立、のちコルチャーク政権からチタ軍管区総司令官に任命された。20年1月、コルチャーク政権崩壊後はその政権を受け継いだが、日本軍のザバイカル州からの撤兵とともに勢力を失い、21年、日本に亡命。その後、満州(中国東北)で反ソビエト活動を続けたが、45年の日本の敗戦とともにソ連軍に逮捕され、処刑された。
[藤本和貴夫]
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