セバーン橋(読み)せばーんきょう

世界大百科事典(旧版)内のセバーン橋の言及

【つり橋】より

…20世紀に入って,アメリカでは続々と記録破りのつり橋が誕生し,1931年にはついに1kmを超える支間をもつジョージ・ワシントン橋The George Washington Bridgeがニューヨークのハドソン川に架設され,37年には以後四半世紀にわたって王座を占めたゴールデン・ゲート橋(支間1280m)が作られた。40年同じアメリカでタコマ・ナローズ橋が風による劇的な事故を起こして以来,補剛桁はトラス構造とするのが常道となっていたが,これを打破する革新的な設計が66年イギリスのセバーン橋Severn Bridge(ブリストルの近く,セバーン川に架かる。中央径間988m)で実現された。…

【ハンバー橋】より

…しかし政治・財政上の事情から工事が着手されたのは72年で,着工後も労働争議,悪天候,基礎工事の難航,架設途中での事故などにより大幅に工期が延び,81年6月ようやく開通に至った。主塔(橋脚上155.5m)がこれだけの大つり橋には珍しい鉄筋コンクリート構造であること,桁が流線形断面鋼箱桁であること,そしてこの桁を主ケーブルから三角形状をなす斜めつり材でつっていることが特徴で,これらつり構造の特色は,1966年に完成して世界の橋梁(きようりよう)界の注目を浴びた,イギリス,ブリストル近くのセバーン川に架かる中央径間988mのセバーン橋Severn Bridgeの流れをくむものである。桁下の高さは30m,歩道を含む道路の有効幅員は28.5m,主ケーブルは片側当り径5mmのワイヤ約1万5000本よりなり,鋼材の重量はケーブル1万1000t,つり構造部1万6500tに及ぶ。…

※「セバーン橋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」