セノネス人(読み)セノネスじん(英語表記)Senones

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セノネス人」の意味・わかりやすい解説

セノネス人
セノネスじん
Senones

古代ローマ時代,フランスとイタリアに定着したケルト人。2派あり,一派は現在のフランスのセーヌエマルヌ県ヨンヌ県ロアレ県のあたりに定着し,前 53~51年にユリウス・カエサル抗戦。敗れて領土は属州ガリアに編入された。他の一派はアルプスを越えてイタリアに進出し,ウンブリア人を追払ってリミニとアンコナ間に定着。前 391年にエトルリア侵略,一時ローマを占領したといわれるが,前 283年に敗退し,イタリアから追放されて領土はローマの植民地やローマ市民の私有地となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android