セシル テイラー(英語表記)Cecil Taylor

現代外国人名録2016 「セシル テイラー」の解説

セシル テイラー
Cecil Taylor

職業・肩書
ジャズピアニスト,作曲

国籍
米国

生年月日
1929年3月25日

出生地
ニューヨーク

本名
Taylor,Cecil Percival

学歴
ニューヨーク音楽大学,ニューイングランド音楽院(ボストン)

受賞
京都賞(思想・芸術部門,第29回)〔2013年〕

経歴
祖母はアメリカ先住民のチェロキー族出身。父は農民、母はダンサーで楽器も演奏。6歳からピアノを弾き始める。ニューヨーク音楽大学、ニューイングランド音楽院でクラシックのピアノ、作曲を学んだが、卒業後ジャズに興味をもち、1956年ベースのビュエル・ナイドリンガー、ドラマーのデニス・チャールズとトリオ結成。同年初リーダー作「ジャズ・アドバンス」を録音。’61年アーチー・シェップを加えたカルテットで活動、’62年にはヨーロッパ・ツアーを行った。’63年アルバート・アイラーを加えたセシル・テイラー・ジャズ・ユニットで革新的なジャズ運動を行う。’64年にはビル・ディクソン、シェップらと“ジャズの10月革命”コンサートを開き、ジャズ・コンポーザーズ・ギルドを組織。’68年アルバム「ジャズ・コンポーザーズ・オーケストラ・アソシエーション」を自主制作、’72年のニューポート・ジャズ・フェスティバルにはソロ・ピアニストとして出演するなど精力的な活動を続け、’82年には管弦楽団による演奏でも話題をよんだ。’75年「ダウンビート」誌のジャズ名声の殿堂に選ばれる。’89年ウィリアム・パーカー、トニー・オクスリーとフィール・トリオを結成。’99年米国議会図書館のコンサートシリーズに出演。フリー・ジャズ草分けで、他の代表作に「カフェ・モンマルトルのセシル・テイラー」「セシル・テイラーの世界」「ユニット・ストラクチャーズ」「コンキスタドール!」「Cecil Taylor in Berlin ’88」などがある。2007年日本の山下洋輔とデュオコンサートを開く。詩集出版やダンスなど、さまざまな創造活動を続ける。自作詩の朗読アルバムに「チナンパズ」がある。2006年クリス・フェルバー監督のドキュメンタリー「オール・ザ・ノート」に主演。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

20世紀西洋人名事典 「セシル テイラー」の解説

セシル テイラー
Cecil Taylor


1933.3.15 -
米国のジャズ・ピアノ奏者。
ニューヨーク生まれ。
黒人のジャズ・ピアノ奏者である。6歳でピアノを始め、ニューヨーク・カレッジ・オブ・ミュージックに進み、ボストンのニューイングランド音楽院で4年間学んだ。1956年デトロイトでトリオを結成し、フリー・ジャズの草分けとして、山下洋輔等にも影響を及ぼした。主な作品に「カフェ・モンマルトルのセシル・テーラー」(フォンタナ)、「ユニット・ストラクチャーズ」(ブルーノート)等がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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