セイシャス

百科事典マイペディア 「セイシャス」の意味・わかりやすい解説

セイシャス

ポルトガルの作曲家,ハープシコードおよびオルガン奏者。セイシャシュとも。古都コインブラ大聖堂のオルガン奏者の子として生まれ,幼くして楽才を発揮。1720年にはリスボンで王室礼拝堂付オルガン奏者に就任。その早熟な才能は同年リスボンを訪れたD.スカルラッティを驚嘆させ,師弟関係を結ぶ。早世したが,約80曲の鍵盤(けんばん)用ソナタなど,ポルトガル音楽特有の甘美な哀愁をたたえた名品を残している。

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ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者) 「セイシャス」の解説

セイシャス

ポルトガルの作曲家。14歳で、生地コインブラにある大聖堂のオルガニストをしていた父親の後を継いだ。その後、ポルトガルの王室付聖歌隊やリスボンの大聖堂のオルガニストも務めている。スカルラッティに教えを ...続き

出典 (社)全日本ピアノ指導者協会ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セイシャス」の意味・わかりやすい解説

セイシャス
Seixas, (José Antonio) Carlos

[生]1704.6.11. コインブラ
[没]1742.8.25. リスボン
ポルトガルのオルガニスト。 1718年,父の後任者としてコインブラ大聖堂のオルガニスト,20年リスボンの宮廷オルガニストに就任。宗教曲や管弦楽曲のほか,オルガン用トッカータがすぐれる。

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