スーク((1874―1935))(読み)すーく(英語表記)Josef Suk

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

スーク((1874―1935))
すーく
Josef Suk
(1874―1935)

チェコ作曲家、バイオリン奏者。音楽家の家系の一人で、同名の父からピアノ、バイオリンの手ほどきを受ける。1885年プラハ音楽院に入学、ベンネウィツAntonin Bennewitz(1833―1926)にバイオリン、ドボルザークに作曲、ウィーハンHanš Wihan(1855―1920)に室内楽を学ぶ。ウィーハン率いるボヘミア(チェコ)弦楽四重奏団に第2バイオリン奏者として参加、93年から4年間に4000回以上の演奏活動を行った。98年にはドボルザークの娘オティリエと結婚。1922年からプラハ音楽院の教授となり、その間4期院長も務めた。近代チェコ音楽の中心的存在であり、弦楽セレナード変ホ長調(1892)ほか多数の室内楽がある。なお、同名の現代バイオリン奏者は孫にあたる。

[船山信子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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