スワトウ

改訂新版 世界大百科事典 「スワトウ」の意味・わかりやすい解説

スワトウ (汕頭)
Swatow
Shàn tóu

中国,広東省東部,榕江が形成した韓江三角州の南端にあり,南シナ海に臨む商工業都市。人口127万(2000)。この地はもと潮海県の一寒村にすぎなかったが,1858年(咸豊8)天津条約で潮州の開港が定められた際,その外港の名目で60年開港場となり,以後急速に発達した。1921年,市政庁が設けられ,30年に正式に市が置かれた。広東省の東部と福建省南西部門戸として商業が盛んである。西部には細長い内湾の牛田洋があり,そこに建設された汕頭港は万t級の大型船舶が停泊できる。省最大の華僑送出し港で,1880-1909年の約30年間に250万人を送り出したという。解放後,缶詰造船・機械工業が発達した。1979年に経済特別区に指定され,84年末には特区の面接は1.6km2から52.6km2に拡大された。特区は竜湖,広澳の2地区に分かれる。外資を中心に150以上の企業の進出を期待している。工業区のほかに商業区,生活区,さらに広大な農業用地も設けられている。電子・家電・プラスチックのほか,農産物・水産物加工に特色がある。伝統的手工業ではレース,刺繡が知られる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スワトウ」の意味・わかりやすい解説

スワトウ

シャントウ(汕頭)特別市」のページをご覧ください。

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