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「スモモ(李)」の意味・わかりやすい解説
スモモ(李)【スモモ】
バラ科の果樹。プラムとも。ニホンスモモとヨーロッパスモモとがあり,日本のものは大部分が前者で,原産地は中国の長江沿岸。甲州大巴旦杏(はたんきょう),ビューティ,ソルダム,万左衛門,米桃などが代表的品種。3月下旬ごろ白い小花をつける。5月中・下旬果実を間引き,7月中に収穫される品種が多い。開花期が早いので,晩霜のあるところは避ける。また品種を混ぜて植えないと結実が悪い。生食のほか,ジャム,干しスモモ(プルーン)などにする。
→関連項目ハタンキョウ(巴旦杏)
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スモモ【スモモ(李) Chinese plum】
バラ科スモモ亜属スモモ区の落葉果樹。英語のプラムplumはスモモ亜属スモモ区に属するものの総称である。中国の華中地方,長江流域が原産で,日本でも多くの品種が分化していた。高さ3m以上になり,春に長い花柄を有する白色花を咲かせる。果実がやや酸味の強いことからスモモ(酸桃)と名づけられたが,完熟すると甘さをます。中国,朝鮮半島および日本での栽培歴は古い。日本では《古事記》に記載がある。米桃(よねもも),甲州大巴旦杏(こうしゆうだいはたんきよう)などの品種は明治時代になってから全国的に知られた。
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