スムガイト事件(読み)すむがいとじけん

世界大百科事典(旧版)内のスムガイト事件の言及

【ナゴルノ・カラバフ】より

…住民の76%(1979年センサス)を占めるアルメニア人が,自治州のアルメニア共和国への帰属替えを求めて,1988年2月初めデモを開始,アルメニア共和国にも波及し,首都エレバン等で連日大規模なデモ,集会が展開されるに至った。この運動の昂揚に反発したアゼルバイジャン人との緊張の中で,2月末スムガイト事件(アゼルバイジャン共和国の首都バクー北方の第3の都市スムガイトで,アゼルバイジャン人がアルメニア人を襲撃,略奪,死傷者多数)が勃発,内外に大きな衝撃を与えた。スムガイト事件は,アルメニアとアゼルバイジャンのナゴルノ・カラバフ問題をめぐる流血の起点となったばかりではなく,その後のソ連各地での民族的衝突,武装対立のエスカレートの不幸な起点となった。…

※「スムガイト事件」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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