スペクトル色(読み)スペクトルショク

化学辞典 第2版 「スペクトル色」の解説

スペクトル色
スペクトルショク
spectral color

CIE(国際照明委員会)表色系による色度図において,Wを中性標準色(白光色)とすると,R-G-V-W-Rに囲まれた閉曲線内の色(A)との等色は,AとWとを結んだ線とスペクトル軌跡RGVとの交点A′の波長(主波長という)の単色光と白色光との適宜な加色混合により得られる.このように,この領域内に存在する色との等色は,すべて白色光と単色光を適当な割合で加色混合することにより得られる.この領域内の色をスペクトル色という.一方,R-W-V-R内の色(B)とWとを結ぶ線と純赤紫軌跡との交点B′は波長を示さない.この場合は,逆に延長した線とスペクトル軌跡との交点B″の波長(補色主波長という)の単色光とB色との適宜な加色混合により,白色が得られる.この領域内の色を非スペクトル色という.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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