日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
スプリングフィールド(アメリカ合衆国、マサチューセッツ州)
すぷりんぐふぃーるど
Springfield
アメリカ合衆国、マサチューセッツ州南西部、コネティカット川東岸の工業都市。人口15万2082(2000)。輸入港、交通の要地でもあり、工業の発達した活気のある都市である。同時に文化的にも優れ、落ち着きをみせる。工業は、化学、プラスチック、電機製品、玩具(がんぐ)製造や印刷業がその中心をなす。1636年に町が設立され、一時反奴隷制協同地下組織の本拠地となった。1794年から1966年までここにスプリングフィールド銃を製造した合衆国最古の兵器廠(しょう)が置かれ、都市の急速な発展を促す大きな要因となった。静かな美しい都市には森林公園や美術館、博物館などの施設も多く、スプリングフィールド大学が教育の中核となる。世界的に有名なメリアム社の『ウェブスター辞典』出版の地でもある。
[作野和世]