日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
スピノラ(Christoph Roias de Spinola)
すぴのら
Christoph Roias de Spinola
(1626ころ―1695)
プロテスタントとの合同を唱えたスペインのカトリック神学者。オランダで生まれ、フランシスコ会に入会し、修道者となった。オーストリアのウィーナー・ノイシュタットの司教となる。皇帝レオポルト1世に外交使節をゆだねられ、カトリックとプロテスタントの一致のために努力した。プロテスタント神学者モラヌスGerhard Wolter Molanus(1633―1722)や哲学者ライプニッツとの忍耐強い交渉は有名。またドイツ諸侯と折衝を重ね、ローマを三度訪ねて、教会一致の公会議を開こうと努力したが、フランスの反対にあって不成功に終わった。
[門脇佳吉 2017年11月17日]
[参照項目] |