スパークリングワイン(読み)スパークリングワイン(英語表記)sparkling wine

翻訳|sparkling wine

精選版 日本国語大辞典 「スパークリングワイン」の意味・読み・例文・類語

スパークリング‐ワイン

〘名〙 (sparkling wine) 炭酸ガスを液中に含む発泡性ワインシャンパンなど。

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デジタル大辞泉 「スパークリングワイン」の意味・読み・例文・類語

スパークリング‐ワイン(sparkling wine)

液中に炭酸ガスを含む発泡性ワイン。シャンパンゼクトなど。発泡ワイン

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飲み物がわかる辞典 「スパークリングワイン」の解説

スパークリングワイン【sparkling wine】


炭酸ガスを含んだ発泡性のワイン。一般的なワインと同様にぶどうを発酵(一次発酵)させた後、そこに糖分と酵母を加えて二次発酵させ、生成する炭酸ガスを封じ込めて発泡性をもたせたもの。一般的な「スティルワイン」に対していう。製法には、(1)二次発酵を瓶詰めしてから瓶内で行う方法、(2)二次発酵を大きなタンクに密閉して行う方法がある。(1)は「シャンパーニュ方式」と呼ばれる製法を用いるフランスシャンパンが代表的で、いったん栓をして、二次発酵を行い、発酵後、澱(おり)をボトル口元に集めて凍らせ、抜栓して1本ずつ澱を除き、減った分量を補い甘みを調節するためのリキュールを加えて再び栓をするなど、非常に手間がかかるため、高価なものが多い。フランスのクレマンスペインカバなども同様の製法を用いる。(2)は(1)ほどの手間はかからず、またほとんど空気に触れずに発酵を行えるため、果実味やフレッシュな香味を楽しむタイプのものに向く。フランスのジャン・H・シャルマが考案し、「シャルマ方式」と呼ばれる。イタリアアスティなどが代表的。このほか、(3)タンク内に密閉して、または瓶詰め後に炭酸ガスを注入して溶かし込む方法、(4)一時発酵中に瓶詰めを行い、糖分を補っての二次発酵は行わずにぶどうの糖分だけでアルコールを生成させる方法がある。(3)は安価な量産品に用いることが多い。(4)はアルコール度数が低く、味わいも軽めのものとなる。◇フランスではバンムスーvin mousseux)、イタリアではスプマンテ(spumante)、スペインではエスプモーソ(espumoso)、ドイツ語圏ではシャウムバイン(Schaumwein)という。

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百科事典マイペディア 「スパークリングワイン」の意味・わかりやすい解説

スパークリングワイン

発泡性のワイン。代表的なものはシャンパンであるが,フランスではシャンパーニュ地方産で一定規格に合致したものしかシャンパンの呼称は許されず,それ以外の発泡酒はバンムスーvin mousseuxと呼ばれる。シャンパン同様,瓶に詰めて再発酵させたものと,密封タンクで再発酵させたものとがある。スパークリングワインは世界のワイン生産地ではたいてい作られ,ドイツではシャウムバインSchaumwein,イタリアではスプマンテspumanteという。白が多いが,ロゼも赤もある。
→関連項目キール

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栄養・生化学辞典 「スパークリングワイン」の解説

スパークリングワイン

 発泡酒ともいわれる.シャンパンのように炭酸ガスを含むワイン.シャンパンはフランスの特定の地方の産物にのみ使われる名称のスパークリングワイン.

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世界大百科事典(旧版)内のスパークリングワインの言及

【シャンパン】より

…成分中のアルコール分は13%前後。発泡性ブドウ酒は英語ではスパークリングワインと呼ばれ,高圧(3.5~6気圧),中圧(2.5気圧以上),低圧(2気圧以下)のものがあり,フランスのほかドイツ,イタリア,スペイン,ポルトガルその他でつくられている。フランスではバンムスーvin mousseuxと呼び,シャンパンの名称を使用することができるのは,シャンパーニュ地方の一定の地域のもので,原料ブドウの品種,収穫量,搾汁収量,瓶内発酵などについての規制に合致する高圧のものに限られている。…

※「スパークリングワイン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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