ストーカー(給炭機)(読み)すとーかー(英語表記)stoker

翻訳|stoker

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ストーカー(給炭機)」の意味・わかりやすい解説

ストーカー(給炭機)
すとーかー
stoker

石炭などの固体燃料を機械的に自動供給する装置。給炭機ともいう。移動する火床の一端に石炭を供給し、石炭は移動しながら順次燃焼する。代表的なものは鎖火格子(くさりひごうし)給炭機である。石炭はすべて前方から供給されコールゲートを調節することによって火格子上にのる炭量の増減をし、火床の移動速度を調節し、燃料が適度に分布されるようにする。燃焼後の灰分は火床の後方に排出される。石炭を供給するのには、火床面の下方からスクリューなどによって押し込む下込めストーカー、ショベル給炭機によって石炭を上方から火床面に散布する散布式ストーカーなどがある。また灰分の多い石炭とか粘結性炭に適するよう火床面を傾斜させ、その火格子を揺り動かし、中に発生する灰を除いて燃焼をよくするマルチン式ストーカーもある。

[中山秀太郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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