日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ストー(Harriet Elizabeth Beecher Stowe)
すとー
Harriet Elizabeth Beecher Stowe
(1811―1896)
アメリカの女流小説家。コネティカット州のカルビン主義(会衆派)の牧師の家庭に生まれる。キリスト教的人道主義の立場から『アンクル・トムの小屋』(1852)を書き、奴隷制反対の感情を全米的に盛り上げ、南北戦争の気運を促進した。多作家で、ニュー・イングランドの地方色豊かな小説が多く、『牧師の求婚』(1859)、『オールドタウンの人々』(1869)はその代表作。数回イギリスに旅行し、バイロン卿(きょう)の近親相姦(そうかん)を暴露、イギリス国民の不興を買ったこともある。
[関口 功]
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