ステント(英語表記)Gunther Siegmund Stent

デジタル大辞泉 「ステント」の意味・読み・例文・類語

ステント(stent)

血管気管消化管胆管などを内側から広げるために用いられる、金属製の網状の筒。カテーテル内視鏡を使って目的場所まで挿入し、留置する。狭心症脳梗塞がんによる狭窄などの治療に用いられる。

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改訂新版 世界大百科事典 「ステント」の意味・わかりやすい解説

ステント
Gunther Siegmund Stent
生没年:1924-

ドイツで生まれ,アメリカで活躍している分子生物学者。1948年イリノイ大学で学位を得,52年カリフォルニア大学教授。物理化学者だったがシュレーディンガーE. Schrödingerの著書《生命とは何か》を読んで生物学に転じ,M.デルブリュックらのファージグループに加わった。ファージ増殖初期の紫外線感受性,32Pの崩壊に伴うファージの不活性化,増殖の初期に合成されるタンパク質の研究,ファージT4の吸着速度の研究など,ファージ遺伝学の基礎的な研究を行った。またDNA分子模型から,その半保存的な複製の方式を初めて論じた。後に高次神経系(脳)の研究へ移る。一方,社会的関心も広く,分子生物学の歴史をまとめた論文(1968),人間の未来に思いをはせた著作に《The Coming of the Golden Age》(1963)がある。その他《Molecular Biology of Bacterial Viruses》(1963)などがある。
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生活習慣病用語辞典 「ステント」の解説

ステント

内腔を保持する鋳型 (堅い網でできたストローのようなもの) で、心臓冠動脈や消化管の狭窄部を拡張するために挿入または埋め込まれるものです。心筋梗塞の治療では、冠動脈形成術 (風船療法) で血管を拡張し、その状態を保つため (再狭窄予防) に使われる医療器具です。

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