ステラ

デジタル大辞泉 「ステラ」の意味・読み・例文・類語

ステラ(Frank Philip Stella)

[1936~ ]米国画家彫刻家。幾何学図形によるミニマルアートの先駆的絵画から出発。のち、多角形カンバスを用いた無彩色絵画に移行し、さらに1980年代には彩色された金属板を重ねたレリーフ状の作品を制作した。

ステラ(〈イタリア〉stella)

星。恒星

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百科事典マイペディア 「ステラ」の意味・わかりやすい解説

ステラ

米国の画家。マサチューセッツ州生れ。抽象表現主義の影響を受けた後に,1958年から等間隔の黒いストライプを繰り返す《ブラック・ペインティング》シリーズを制作し始める。表現主義的な要素や奥行きを排除したこのシリーズは,ミニマリズム絵画(ミニマル・アート参照)を代表する作品となった。その後,不規則な多角形や半円形シェイプド・キャンバスを採用し,色彩を活用する方向に向かう。1970年代にはいってからは,《ブラジル》シリーズや《エキゾチック・バード》シリーズ,《サーキット》シリーズなど,キャンバスアルミニウム,ファイバー・グラス製の渦巻型や曲線形のパーツを組み立て,線,面,形,色彩という要素を総合的に構築して,ダイナミックに空間に働きかける半立体作品〈レリーフ・ペインティング〉を展開している。
→関連項目北九州市立美術館ロサンゼルス現代美術館

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ステラ」の意味・わかりやすい解説

ステラ
Stella, Frank Philip

[生]1936.5.12. マサチューセッツ,モールデン
アメリカの画家。プリンストン大学美術を学ぶ。 1958年ニューヨークに移住,60年に最初個展を開いた。一世代前の抽象表現主義に反抗し,平行な線のみで面を分割した単色の絵画から始めて,次第に色の数を増すとともに,変形したカンバスを用いた作品に移行。抽象表現主義以降のアメリカの抽象絵画で最も注目される画家となる。 1970年代後半には平面的な作品から脱して,多彩に塗られた金属板の組合せによるレリーフに移り,それまでのイメージを一変した。主要作品『タラデガ』 (1981,富山県立近代美術館) など。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 「ステラ」の解説

ステラ

正式社名「ステラ株式会社」。英文社名「Stella Corporation」。卸売業。昭和26年(1951)創業。同30年(1955)株式会社に組織変更。同32年(1957)「北辰工業株式会社」と改称。平成2年(1990)現在の社名に変更。本社は東京都品川区大崎。総合商社。ピアノ線・ステンレス線などスプリング用材料とスプリング製造機械などを販売。ほかにプリント基板加工用機器など。

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デジタル大辞泉プラス 「ステラ」の解説

ステラ〔香水〕

《STELLA》イギリスのファッションブランド、ステラ・マッカートニーのフレグランス。2003年発表。調香師、ジャック・キャバリエの作。

ステラ〔自動車〕

スバル(富士重工業)が2006年から製造、販売している軽自動車。5ドアハッチバック。

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世界大百科事典(旧版)内のステラの言及

【スウィフト】より

…しかしこれは元来A.ポープらのスクリブリアラス・クラブでの企画から生まれたといわれる。晩年の1728年には彼が長い交友関係を持った女性エスター・ジョンソン(ステラ)の死があったが,その詩の中の風刺的な活力は衰えなかった。《貴婦人の衣装部屋》(1730)や《スウィフト博士の死》(1731)は有名。…

※「ステラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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