スチール・ドラム(読み)スチールドラム

百科事典マイペディア 「スチール・ドラム」の意味・わかりやすい解説

スチール・ドラム

カリブ海トリニダード島のドラム缶加工,調律した打楽器。ドラム缶を上部4分の1から3分の1ほどのところで輪切りにし,上蓋にのみで刻み目をつけ,大きさの異なるいくつかの部分に仕切ったもの。2本のばち打奏。打つ場所によって音高が異なる。パンpanとも呼ばれ,テナー・パン,リズム・パン,ベース・パンの3種類があり,それらとマラカスなどのリズム楽器合奏する。この合奏はスチール・バンドと呼ばれる。カーニバルその他の祭りで演奏する。

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世界大百科事典(旧版)内のスチール・ドラムの言及

【スチール・バンド】より

…何種類かのスチール・ドラムに打楽器を加えて編成した楽団をいう。スチール・ドラムsteel drumはドラム缶の上蓋に凹凸をつけ,ひとつひとつの凸個所をたたくとそれぞれ別の音程で鳴るように調整し,楽器として使用するもので,高音用,低音用などがある。…

※「スチール・ドラム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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