スダン(英語表記)Sedan

改訂新版 世界大百科事典 「スダン」の意味・わかりやすい解説

スダン
Sedan

フランス北部,アルデンヌ県の町。セダンとも呼ぶ。ベルギー国境に近く,アルデンヌ山地のくぼ地を流れるムーズ川右岸に位置する。人口2万2000(1990)。15~17世紀の城塞が残存。1870年普仏戦争の折,フランス軍がプロイセン軍に敗北,ナポレオン3世が逮捕された地であり(セダンの敗北),また,1940年ドイツ軍がパリ進撃の際,突破口とした地である。16,17世紀以来の織物業黒色の目のつんだラシャ)の中心地で,金属工業(板金,金物)も盛ん。
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山川 世界史小辞典 改訂新版 「スダン」の解説

スダン
Sedan

ベルギー国境に近いフランス北部の町。プロテスタントにより毛織物工業繁栄,1642年王領地となり要塞化された。プロイセン‐フランス戦争におけるスダンの戦い有名第二次世界大戦でドイツ軍にひどく破壊された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スダン」の意味・わかりやすい解説

スダン
Sedan

フランス北東部,アルデンヌ山地南東麓,アルデンヌ県の町。ムーズ川右岸,シャルルビルメジエール東南東約 20kmに位置する。毛織業と鉄鋼業が行われ,東部工業地帯に属する。普仏戦争,第2次世界大戦のいずれでもフランス軍が決定的な打撃を受けた戦闘の行われたところとして知られる。 15~17世紀の城塞跡などが現存。人口2万 2407 (1990) 。

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百科事典マイペディア 「スダン」の意味・わかりやすい解説

スダン

フランス北東部,アルデンヌ県の町。ムーズ川沿岸のベルギー国境付近にある。毛織物冶金,ビール醸造などの工業が行われる。1870年普仏戦争の激戦地。2万1667人(1990)。
→関連項目セダンの戦

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