スターアニス

デジタル大辞泉 「スターアニス」の意味・読み・例文・類語

スター‐アニス(star anise)

ダイウイキョウ果実を乾燥させたもの。香辛料にする。八角はっかく

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スターアニス」の意味・わかりやすい解説

スターアニス
すたーあにす
star anise

八角茴香(パーチヤオホイシャン)、ダイウイキョウ、八角(はっかく)ともいう。中国特有の香辛料。中国江西省、ベトナム北部に産するダイウイキョウの熟した果実を乾燥させたもので、堅い茶色の星形をしているところから名づけられたもの。ダイウイキョウの木は6年目から実をつけ始め、以後100年以上も実がなるといわれている。

 アニスに似た甘草(かんぞう)的香味をもち、主成分もアニスと同じアネトールであるが、植物学的にはまったく異なる種類であり、スターアニスのほうがいくらかとげとげしさの残る香りがする。中国料理にはなくてはならない香辛料で、煮込み料理のほか、食後デザート、たとえば杏仁豆腐(シンレントウフ)などには欠かせないものである。

[齋藤 浩]


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食の医学館 「スターアニス」の解説

スターアニス

名前のとおり、アニスに似た強い芳香をもつ、星型のスパイス
 中華料理では八角と呼ばれ、五香粉(ごこうふん)の主材料となるほか、さまざまな料理に利用されています。
 スターアニスには主として、健胃、駆風(くふう)(腸管内にたまったガスの排除)、消化促進、けいれん止め、去痰(きょたん)といった作用があります。
 具体的症状としては、消化不良、胃弱腹痛、せき、たんなどに効果があり、1、2片を口に含めば口臭除去にも有効です。また、漢方では疝痛(せんつう)リウマチなどの薬の原料として用いられています。
○食品としての使い方
 スターアニスは少量を加えるだけで、中華風の香り付けに高い効果を発揮します。とくに、豚肉や鴨の料理には欠かせない存在。ただ、香りが強いので使いすぎには気をつけましょう。

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栄養・生化学辞典 「スターアニス」の解説

スターアニス

 八角ともいう.スパイスの一つ.シキミ目シキミ科シキミ属の[Illicium verum]の果実.

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