スカンドラ自然保護区(読み)スカンドラシゼンホゴク(英語表記)Scandola Natural Reserve

デジタル大辞泉 「スカンドラ自然保護区」の意味・読み・例文・類語

スカンドラ‐しぜんほごく【スカンドラ自然保護区】

Réserve naturelle de Scandola》地中海西部のフランス領の島、コルシカ島の西部にあるスカンドラ半島および周辺海域を含む自然保護区。赤い花崗岩かこうがんの切り立った断崖が続き、荒々しい自然景観で知られる。マキーと呼ばれる同島固有の常緑灌木で覆われ、海鳥猛禽もうきんが生息する。1983年、「ピアナのカランケ、ジロラッタ湾、スカンドラ自然保護区を含むポルト湾」の名称で世界遺産(自然遺産)に登録された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スカンドラ自然保護区」の意味・わかりやすい解説

スカンドラ自然保護区
スカンドラしぜんほごく
Scandola Natural Reserve

フランス,コルシカ島北西部,リグリア海に面するスカンドラ半島と周辺海域を含む自然保護区。断崖と洞窟で形成される半島部には,マキの密生する林が広がり,ヨーロッパで危機的状況にあるハヤブサや,魚を主食とするミサゴなどをはじめ珍種の鳥が数多く生息する。また付近の海域はサンゴ礁が広がりカキカニロブスターなど魚介類も豊富である。リアス海岸と断崖,洞窟で形成されている周辺のジロラッタ岬,ポルト岬とともに 1983年世界遺産の自然遺産に登録。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android