スオムサルミの戦い(読み)スオムサルミのたたかい(英語表記)Battle of Suomussalmi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スオムサルミの戦い」の意味・わかりやすい解説

スオムサルミの戦い
スオムサルミのたたかい
Battle of Suomussalmi

ソ連=フィンランド戦争中の 1939年 12月から 40年1月にかけて,侵入したソ連軍をフィンランド軍が包囲殲滅 (せんめつ) した戦闘。ソ連軍の第 163師団がフィンランド東部のスオムサルミ村まで進出したのを,フィンランド軍の第9師団が後方を遮断したうえで,12月 11日に砲兵の到着を待たずに攻撃を開始した。ソ連軍の第 44師団が救援に向ったが,村の東方 8kmの地点でやはり包囲され,25日には脱出をはかったが,砲兵の到着とともにフィンランド軍は攻撃を開始し,27日から1月8日までの間に,ソ連軍を殲滅した。ソ連軍は2万 7500人の将兵が戦死し,1300人が捕虜となった。フィンランド側の戦死者は 900人。

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