ジンジャーエール(読み)じんじゃーえーる(英語表記)ginger ale

翻訳|ginger ale

精選版 日本国語大辞典 「ジンジャーエール」の意味・読み・例文・類語

ジンジャー‐エール

〘名〙 (ginger ale) ショウガの香りのあるアルコール分のない清涼飲料水。ジンジンビア。ジンジャービアジンジャー
青春(1905‐06)〈小栗風葉〉夏「一切アルコオル分の物を口にせぬので、付合ひにヂンヂャエルを一本持って来さする」

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デジタル大辞泉 「ジンジャーエール」の意味・読み・例文・類語

ジンジャー‐エール(ginger ale)

ショウガのエキス風味をつけた清涼飲料水。アルコール分はない。

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改訂新版 世界大百科事典 「ジンジャーエール」の意味・わかりやすい解説

ジンジャー・エール
ginger ale

炭酸飲料一種。ジンジャー(ショウガ)の抽出物を含有するのが特徴であるが,その他香料甘味料有機酸等の成分は,一般の炭酸飲料と同じである。イギリス人が愛飲するもので,日本には明治初年に紹介され,ラムネなどとともに製造が始められている。冷やしてそのまま飲むほか,ウィスキーやブランデーを割ったり,カクテルに用いたりする。よく似たものにジンジャー・ビヤginger beerがあり,ふつうこのほうがショウガの味が強い。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジンジャーエール」の意味・わかりやすい解説

ジンジャーエール
じんじゃーえーる
ginger ale

炭酸入り清涼飲料(炭酸飲料ともいう)の一種で、ジンジャー(ショウガ)の風味が特徴である。エールビールの一種につけられる名前であるが、ジンジャーエールにはアルコール分は含まれていない。ジンジャーエキスを主成分に、甘味料や酸味料、香辛料、香料で味をととのえ、カラメルで淡黄色に色付けする。日本では明治初年に横浜で製造され、おもに在日外国人のためのものであった。冷たくして清涼飲料とするほかに、ウイスキーの割り水や、カクテルにも用いられる。よく似たものにジンジャービアがあるが、これはジンジャーの風味をつけた発酵飲料で、一般にアルコール分はないが、ビールのような泡立ちがある。

[河野友美・山口米子]

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飲み物がわかる辞典 「ジンジャーエール」の解説

ジンジャーエール【ginger ale】


しょうがの風味をつけ、カラメルで着色した、炭酸入りの清涼飲料水。◇「エール」はビールの一種であるが、見た目が似ることによる名称で、アルコール分は含まない。◇カナダ南東部のトロントの薬剤師、J・J・マクローリンが考案して薬局で売っていたフルーツジュースに風味を付加した飲み物をもとに開発、1904年に販売を開始したとされる。

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栄養・生化学辞典 「ジンジャーエール」の解説

ジンジャーエール

 ショウガエキスに甘味料,酸味料を加えた炭酸飲料.

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世界大百科事典(旧版)内のジンジャーエールの言及

【ジンジャー】より

ショウガZingiber officinale Rosc.の根茎にはジンギベレーンzingiberene,ジンギベロールzingiberolなどの芳香性の揮発油と,ジンゲロンzingerone,ショウガオールshogaolなどの辛味成分が含まれるので,ジンジャーの名のもとに,香辛料や芳香性健胃薬,またジンジャー・エールなどの清涼飲料に広く用いられる。さらにショウガと同じような芳香辛味成分を有するものも,ジンジャーと呼ばれる。…

※「ジンジャーエール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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