日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ジョーンズ(Allen Jones)
じょーんず
Allen Jones
(1937― )
イギリスのポップ・アートの画家、彫刻家、版画家。サウサンプトン生まれ。1955年から1959年までホーンシー美術学校、1959年から1960年まで王立美術学校に学ぶ。王立美術学校では、一枚の絵のなかに抽象的要素と具象的要素を混在させるキタイRonald Brooks Kitaj(1932―2007)の影響を受ける。1961年以降、欧米各地で教え、油彩やアクリルによる絵のほかに版画や立体作品も制作。作品のモチーフはエロティックなものが多く、ハイヒールやブーツを履いた下着姿の女性像がよく登場する。1970年(昭和45)に東京国立近代美術館で開催された「現代イギリス美術展」にリアルな女性人体像とクッションを組み合わせた彫刻『椅子』を出品した。
[斉藤泰嘉]
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