日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジョアン(5世)」の意味・わかりやすい解説 ジョアン(5世)じょあんJoão Ⅴ(1689―1750) ポルトガル王(在位1706~50)。ペドロ2世の子。ブラガンサ朝第4代の王で、寛仁王o Magnânimoともよばれる。その治世下に植民地ブラジルから大量の金、ダイヤモンドが流入したため、国王はこの富を背景にルイ14世流の絶対王制を敷いた。バロック文化の最盛期を迎え、莫大(ばくだい)な富が教会への寄進やマフラ修道院の建設などに浪費され、国民経済の発展に寄与することは少なかった。[金七紀男] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例