ジュリアード弦楽四重奏団(読み)ジュリアードげんがくしじゅうそうだん(英語表記)Juilliard Quartet

改訂新版 世界大百科事典 の解説

ジュリアード弦楽四重奏団 (ジュリアードげんがくしじゅうそうだん)
Juilliard Quartet

1946年,アメリカジュリアード音楽学校(1905創立)の教授たちによって結成された楽団アンサンブルの手堅さと精密度の高さの点で,アメリカのみならず世界でも屈指の室内楽団に数えられる。20世紀音楽定評があり,シェーンベルクやバルトークの弦楽四重奏曲全曲の録音を手がけたほか,ベートーベンの弦楽四重奏曲全曲録音も特筆に価する。
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日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ジュリアード弦楽四重奏団
じゅりあーどげんがくしじゅうそうだん
Juilliard String Quartet

アメリカの室内楽団。1946年、ジュリアード音楽学校校長のウィリアム・シューマンの提唱により、同音楽学校教授たちによって結成された。翌47年ニューヨークで最初演奏会を行った。当初シェーンベルク、ウェーベルンら20世紀の作品の鮮烈な解釈により注目されたが、しだいに古典までレパートリーを拡大した。結成以来メンバーは少しずつ変化し、それとともに演奏スタイル、曲目とも変わった。とりわけ1960年代後半から70年代初めにかけてのベートーベン演奏は、第二次世界大戦後のベートーベン弦楽四重奏曲演奏の金字塔として、ブダペスト弦楽四重奏団に並ぶ成果とされている。

[美山良夫]

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デジタル大辞泉プラス の解説

ジュリアード弦楽四重奏団

アメリカの弦楽四重奏団。1946年に結成。モーツァルトベートーヴェンのほか、バルトーク、ヒンデミットをはじめとする20世紀の作品の演奏で知られる。

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