ジャーマンアイリス(英語表記)Iris×germanica; German irises

デジタル大辞泉 「ジャーマンアイリス」の意味・読み・例文・類語

ジャーマン‐アイリス

《〈和〉German+iris》アヤメ科アヤメ属の多年草。ヨーロッパから西アジア原産の原種交配から生じたもので、本来のジャーマンアイリスはその原種のうち一種花色は紫・黄・白など多彩

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャーマンアイリス」の意味・わかりやすい解説

ジャーマンアイリス
Iris×germanica; German irises

19世紀以降,アヤメ科アイリス属の複雑な交雑によって生れた園芸品種群で,膨大な品種がある。葉は剣状。花は立上がる内花被片とそって垂れ下がる外花被片がそれぞれ3枚あり,花径は 20cm前後で,1花茎に7~8個が次々と咲く。花被片は幅広く,縁が波打ったりレース状の切れ込みが入るなど,花形がよりはなやかな品種もある。花色は紫色青色,赤色,ピンク色,オレンジ色,黄色,白色,茶褐色黒色などのほか,微妙な中間色があり多彩である。現在もアメリカを中心に毎年多くの品種が作出されている。日当りと水はけのよい環境を好み,高温多湿は嫌うので注意する。アルカリ性土壌が適し,植付け時には消石灰を施すとよいが,多肥は病気への抵抗力を弱める。

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