ジャンパー(英語表記)jumper

翻訳|jumper

精選版 日本国語大辞典 「ジャンパー」の意味・読み・例文・類語

ジャンパー

〘名〙 (jumper)
① ゆったりとした活動的な上着。多く作業服、スポーツ着、遊び着などに利用する。《季・冬》 〔音引正解近代新用語辞典(1928)〕
※生活の探求(1937‐38)〈島木健作〉二「コール天ズボンにジャンパーを着た」
② 「ジャンパースカート」の略。
スキー陸上競技などで飛躍・跳躍競技の選手。〔錬成スキーと雪・冬山(1944)〕

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デジタル大辞泉 「ジャンパー」の意味・読み・例文・類語

ジャンパー(jumper)

運動用・作業用の、ゆったりした上着。防寒・防水にも着用する。ジャンバー。
ジャンパースカート」の略。
[補説]語源は英語の方言jump(短いコートの意)に-erの付いたもの。
[類語]ブルゾンブレザージャケットブラウスセーターカーディガンガウン上着羽織半纏上っ張りちゃんちゃんこ

ジャンパー(jumper)

陸上競技やスキーなどの跳躍競技の選手。ジャンプ競技者。
[補説]語源は跳ぶ意のjumpに-erの付いたもの。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジャンパー」の意味・わかりやすい解説

ジャンパー
じゃんぱー
jumper

(1)作業着としての、仕事がしやすい上着丈のジャケットやシャツで、おもに運転手や水夫が着用したもの。素材はギャバジン、カンバス、サージなどで、着やすいため類似の形のものは広い層に人気がある。袖口(そでぐち)や裾(すそ)口は詰め、前あきか、かぶる形式のもので、木綿合繊のような材質を用いた活動的な軽いものが普及している。(2)前記(1)と似た形でフードがつき、寒帯エスキモーが着用する毛皮のジャケット。(3)胴部とスカート部が一続きになった袖なしの服で、セーターなどの上から着るジャンパースカート。(4)イギリスでいうプルオーバー型のセーター。17世紀ごろカートルkirtleという衣服が、ジャケットとボディスやチュニックに分かれ、ジャケットをジュープjupeとよんでいたのが、ジャンプとなり、ジャンパーに変わってきたと考えられる。1920年代には、婦人服のオーバーブラウスの形で、ジャンパーといわれるものが流行した。(1)の裾にたるみを入れて絞ったものは、ブルゾン型ともよばれ、いろいろな用途、多様な素材で、上着やスーツに採用され、現在の流行となっている。

[浦上信子]

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改訂新版 世界大百科事典 「ジャンパー」の意味・わかりやすい解説

ジャンパー
jumper

スポーツウェアユニフォームなどとして男女,子どもを問わず用いられている腰丈の上着をいう。19世紀半ばころよりあり,もともとは水夫や漁夫などが着ていたゆるやかな作業衣を指していた。形は前開きでファスナーボタンどめ,衿はおもにステン・カラーで,袖口と裾にベルトカフス,毛糸のゴム編をつけ,軽く体に沿わせる。ウールや木綿,化学繊維,皮革も用いられ,色や柄は一定していない。後ろ身ごろにギャザーをとってふくらましたものを,フランス語でブルゾンblousonと呼ぶ。またジャンパーは女性や子ども用の袖なし,衿なしの胴着のこともいい,スカートとひと続きになったものをジャンパー・スカート,ジャンパー・ドレスなどと呼ぶ。
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百科事典マイペディア 「ジャンパー」の意味・わかりやすい解説

ジャンパー

労働着やスポーツ着として用いるゆったりしたジャケット。丈(たけ)は腰くらいまでで,前をファスナーやボタンでとめるか,プルオーバー風にし,婦人・子ども服としても広く用いられる。またブラウスやセーターの上に着る袖(そで)なし,あるいは短い袖のついた胴着のこともいい,このジャンパーとスカートを継ぎ合わせたものはジャンパー・スカートまたはジャンパー・ドレスという。フランス語ではブルゾンblousonと呼ぶ。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「ジャンパー」の解説

ジャンパー

電子部品を設定するスイッチのひとつ。ジャンパー・スイッチと呼ばれる。マザーボードや拡張カード上に配置された数本の金属ピン(ジャンパー・ピン)に、小さなプラスチックの部品(ジャンパー・ブロック)を抜き差しすることで各種設定を変更する。最近では、カードの設定をソフトウェアで構成する製品が増えており、ジャンパーを使用するカードは少なくなっている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャンパー」の意味・わかりやすい解説

ジャンパー
jumper

ゆったりした活動的な上着で,遊び着,仕事着,作業着,運動着,防寒着として用いられる。袖のない場合もあり,いわゆるジャンパードレス (ジャンパースカート) なども広くジャンパーといわれる。現在では,よりファッション性の高いものをフランス語を用いてブルゾンと呼ぶことがある。

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