ジメチルカドミウム

化学辞典 第2版 「ジメチルカドミウム」の解説

ジメチルカドミウム
ジメチルカドミウム
dimethylcadmium

C2H6Cd(142.47).(CH3)2Cd.臭化メチルマグネシウムと塩化カドミウムとをエーテル中で加熱すると得られる.揮発性液体.融点-2.4 ℃.沸点105.7 ℃.2.479.1.5438.ヘキサンベンゼン,エーテルに可溶.蒸気は催涙性があり,息が詰まるような臭いをもつ.空気により酸化され,日光により変色し,金属カドミウムが遊離する.ケトンと反応しにくいので,アシルハライドと反応させてメチルケトン類の合成に用いる.エチレンオキシド共役ジエンの重合触媒.チーグラー-ナッタ触媒成分.[CAS 506-82-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

サルノコシカケ

サルノコシカケ科やその近縁のキノコの総称。日本では4科約40属300種が知られ,ブナ林に日本特産種が多い。樹木の幹につき,半円形,木質で厚く堅く,上面には同心円紋があるものが多い。下面には無数の穴があ...

サルノコシカケの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android