ジオキサジン顔料(読み)ジオキサジンがんりょう(英語表記)dioxazine pigment

改訂新版 世界大百科事典 「ジオキサジン顔料」の意味・わかりやすい解説

ジオキサジン顔料 (ジオキサジンがんりょう)
dioxazine pigment

ジオキサジン自体は古くから知られた紫色色素であるが,第2次大戦後《PBレポート》によって顔料として紹介され,紫色の優秀な性質で著名である。クロラニルに2molのアミノ-N-エチルカルバゾールを脱塩酸縮合させて合成する。美麗な紫色で着色力が非常に大で,耐光性も最高である。有機溶媒に対する溶解性にわずかな問題があり,化学構造上の各種改良が行われた。


執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android