ジェファーソン(英語表記)Jefferson, Thomas

デジタル大辞泉 「ジェファーソン」の意味・読み・例文・類語

ジェファーソン(Thomas Jefferson)

[1743~1826]米国の政治家。第3代大統領在任1801~1809。独立運動に参加して、「独立宣言」を起草。国務長官副大統領を経て、大統領となった。貿易の改善、ルイジアナ州購入などの功績を残す。退任後には、バージニア大学を創立。→マディソン

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精選版 日本国語大辞典 「ジェファーソン」の意味・読み・例文・類語

ジェファーソン

(Thomas Jefferson トーマス━) アメリカ建国期の政治家。第三代大統領(在任一八〇一‐〇九)。一七七五年大陸会議に参加、翌年独立宣言を起草。ワシントンもとで初代国務長官に就任。大統領在任中にルイジアナを買収した。(一七四三‐一八二六

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジェファーソン」の意味・わかりやすい解説

ジェファーソン
Jefferson, Thomas

[生]1743.4.13. バージニア,シャドウェル
[没]1826.7.4. バージニア,モンティセロ
アメリカの政治家,思想家。アメリカ独立宣言の起草者。第3代大統領 (在任 1801~09) 。バージニア植民地プランター (大農場主) の家に生れ,1757年父の死により遺産を相続。生涯を通じて 1200ha余の土地と,約 150人の奴隷を所有。 62年ウィリアム・アンド・メアリー大学卒業。 67年弁護士となる。 69~74年バージニア植民地議会議員。独立運動の指導者となり 73年 R.リー,P.ヘンリーらとともにバージニア通信連絡委員会を組織。 75,76年大陸会議代表。 B.フランクリン,J.アダムズらとともに独立宣言起草委員に指名され,独立宣言草案を執筆。 79~81年バージニア邦知事として独立戦争下の邦を指導。 83~85年再び大陸会議代表。 85~89年フランス駐在公使として同盟国フランスとの友好維持にあたった。 90~93年 G.ワシントン大統領のもとで初代国務長官。財務長官 A.ハミルトンをはじめとする連邦派に対抗してリパブリカンズ (共和派) の代表的存在となり,アメリカにおける政党誕生の礎をつくった。 97~1801年アダムズ大統領のもとで副大統領。 01年第3代大統領に就任。大統領としてはハミルトン路線を継承した。 03年ナポレオン治下のフランスと交渉し,「ルイジアナ購入」に成功。わずか 1500万ドルの支出によってアメリカの領土は一躍2倍になり,白人人口の西漸のための基礎となった。ナポレオン戦争では中立政策を維持。第2期の大統領任期終了とともにバージニア州モンティセロのプランテーションに引退。主著『バージニア覚え書』 Notes on the State of Virginia (1782) 。

ジェファーソン
Jefferson, Joseph

[生]1829.2.20. フィラデルフィア
[没]1905.4.23. パームビーチ
19世紀アメリカ演劇を代表する喜劇俳優。有名な俳優一家に生れ,L.キーンの一座で演じた『我らのアメリカのいとこ』 (1858) で成功。 D.ブーシコーの脚色による『リップ・バン・ウィンクル』は,1865年のロンドン初演以後 80年までしばしば再演され,彼の最大当り役となった。

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大学事典 「ジェファーソン」の解説

ジェファーソン
Thomas

アメリカ独立宣言の起草者,第3代大統領,ヴァージニア大学の創設者。ウィリアム・アンド・メアリー大学卒業後,法律事務所で働き,植民地議会の議員,独立後の州知事,フランス大使,国務長官,副大統領,大統領を歴任し,農園も経営した。公職退任後の1819年,ヴァージニア大学(アメリカ)を設立し,世俗化を含めて教学や管理制度面の新機軸で内外の大学に影響を与えた。生涯を政治と革命に献身した啓蒙時代人として,人間一般の能力の開発と共和制の相互依存性を確信した。新時代の共和国は理性的な判断力を獲得した人民の支持なくしては機能せず,とくに大学の学生が各自の特性に応じ専門的な能力を最大限に発展させつつ社会貢献する必要を強調した。ヴァージニア大学での専門分野の履修選択の完全な自由と神学の排除とはその帰結であった。教育を重視した彼の農本主義の影響は,のちのランドグラント・カレッジにも及んだ。
著者: 立川明

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジェファーソン」の意味・わかりやすい解説

ジェファーソン
じぇふぁーそん

ジェファソン

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