シーエン(英語表記)Skien

デジタル大辞泉 「シーエン」の意味・読み・例文・類語

シーエン(Skien)

ノルウェー南部の都市。首都オスロ南西約100キロメートルに位置し、鉄道で結ばれる。シーエン川に臨む河港をもつ。12世紀初めに置かれたベネディクト修道会の女子修道院を中心に建設された。イプセン生地で、生家博物館になっている。

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改訂新版 世界大百科事典 「シーエン」の意味・わかりやすい解説

シーエン
Skien

ノルウェー南部,テーレーマルク州南東部にある州都。人口4万8000(1995)。1110年頃創設のベネディクト会イェムセイ女子修道院の周囲,シーエン河口に発達する。木材木材パルプ,紙,鉄鉱積出港。イプセンの生地で,その生家ベンステプは今日イプセン博物館となっている。1973年にはイプセン・ハウス(劇場付設)が建てられた。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「シーエン」の意味・わかりやすい解説

シーエン
しーえん
Skien

ノルウェー南部、テレマーク県の県都で、行政・経済の中心都市。人口5万0023(2002)。フィヨルド湾奥からシーエン川を5キロメートルほどさかのぼった両岸に市街地が形成されている。かつて製材用動力に使われた水力を利用して、1887年にノルウェー最初の水力発電所がこの地に建設された。今日では内陸の大型発電所からの送電で、製材、製紙パルプなどの工場が稼動している。作家イプセンの誕生地で、幼少ころ過ごした家はイプセン博物館となっている。

[竹内清文]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シーエン」の意味・わかりやすい解説

シーエン
Skien

ノルウェー南部,テレマルク県の県都。オスロ南西約 100kmに位置する。 1110年に建設された同国最古の町の一つ。シーエン川にのぞむ河港で,西のダーレンまで 105kmの運河が通じ,オスロと鉄道で結ばれる。鉄鉱山,銅鉱山地帯の中心地であり,パルプ,製紙などの工業が盛ん。鉱石,木材,パルプなどを輸出する。劇作家 H.イプセンの生地。人口4万 7679 (1990) 。

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