シンガポール国立大学(読み)シンガポールこくりつだいがく

大学事典 「シンガポール国立大学」の解説

シンガポール国立大学[シンガポール]
シンガポールこくりつだいがく

シンガポールの最高学府。1905年設立の海峡植民地・マレー連合州政府立医学校(シンガポール)(1913年キング・エドワード7世医学校,1921年同医学カレッジに改称)と28年設立のラッフルズ・カレッジ(シンガポール)が前身。1949年両校が合併し,ブキィティマ地区にマラヤ大学(シンガポール)が開学した。1959年にクアラルンプール校(マレーシア)とシンガポール校に分かれ,62年後者がシンガポール大学(University of Singapore: US)となった。1980年にUSは東南アジア地域唯一の華語系大学・南洋大学を吸収合併してNUSとなり,現在のケントリッジ地区に移転した。2006年国立大学(教育省管轄下の法定機関)から自治大学に移行。2013年現在,学士課程2万7216人,大学院1万210人,教員2196人が在籍し,三つのキャンパスに16の学部・研究科等を有する。米・中・欧・印・イスラエルに八つの海外キャンパスを構え,2011年にはイェール大学(アメリカ)と合同カレッジ(Yale-NUS College)を設立。40ヵ国の大学と300以上の交換プログラムを提携し,将来指導的立場に立つグローバルな人材を育てている。2015/16年のQS社の大学ランキングではアジア第1位。
著者: 池田充裕

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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