シルケット

デジタル大辞泉 「シルケット」の意味・読み・例文・類語

シルケット(silkete)

綿糸綿布を濃アルカリ溶液で処理し、表面に絹に似た光沢を与えたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「シルケット」の意味・読み・例文・類語

シルケット

〘名〙 (元来は Silkette 商標名) 苛性ソーダ液で特殊加工して、絹のようなやわらかい光沢を出した綿糸、または綿布。〔舶来語便覧(1912)〕
※漫談集(1929)節劇といふもの〈大辻司郎〉「羽織袴の紋付姿、胸にはシルケットのたいはくの羽織の紐が」

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百科事典マイペディア 「シルケット」の意味・わかりやすい解説

シルケット

マーセリゼーションを行って,絹のような光沢を与えた綿糸・綿織物の日本での呼び名。ミシン糸や高級綿織物が多い。
→関連項目ポプリン

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世界大百科事典(旧版)内のシルケットの言及

【シルケット加工】より

…綿糸または綿布を緊張下で水酸化ナトリウム濃厚溶液で処理したのち水洗することにより,絹様の光沢を得る加工法。日本では,19世紀末(明治30年ころ),この方法で加工した綿布が輸入され,シルク(絹)のような光沢があるという意味でこれをシルケットと呼んだところから,この加工法をシルケット加工と呼ぶようになったが,1844年にこの原理を発見したイギリスのマーサーJ.Mercerの名前をとって,マーセリゼーションmercerizationと呼ぶほうが国際的である。マーセリゼーション【坂本 宗仙】。…

※「シルケット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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